Yoshiei Watanabeのつぶやき

研究の進捗、ちょっとした発見などをつづります。岩手県立大学に勤務してますので、公立大学や岩手県内の教育の状況を分析しています。その他福島(18年居住)・宮城(11年居住)にも少なからぬ縁がありますので、比較分析をしていきます。

Case Study of Utah Higher Educationメモ(State Context部分)

ユタ州について

・保守的な文化

モルモン教徒多い

・平均年齢若い(27.1歳:全米1位)

・家族構成多い(3.57人:全米1位)

・人口は220万人ほど(全米34位)

・1990~2000年の人口は急増(増加率29.6%:全米4位)

・89%が白人、67%はモルモン教メンバー

・40%がソルトレーク郡(州土の1%未満)に居住

・ヒスパニックが急増

・全米の景気ブームだけでなく多様化・多角化(防衛・鉱山だけでなく、ハイテク企業を育てている)のおかげで経済状況はよい

・1990年代の全米の景気後退の影響はごくわずかだった

・最近はjob growthは0.9%にまで落ちた(89-99平均4.3%)

失業率は97年の3%から02年の6%に上昇

高等教育予算にはやはり影響した

ユタ州は上記のように世帯あたり人数(子どもも含まれる)が多いので、1人当たり収入だと全米平均より低いが、世帯当たり収入だと全米平均より高い

・議会の構成も州の人口構成を反映していて、両院議員の75%が共和党で、90%ほどがモルモン教

・議会はパートタイムで45日間の会期

・議会は州民に強く、主要な政策策定主体だと考えられている

・議員は、それぞれの地元で高等教育の変化を支持して成功してきた

・州理事会が授業料やその値上げを勧告するが、そのプロセスに議会が思いっきり入っている

・州知事も3代続けて共和党で、Leavitt前知事もWalker現知事も教育を最優先事項と位置づけた

・前知事はテクノロジー手動に重きを置き、高等教育システムを社会ニーズの変化に対応させるため、この領域に多額の資金を投入した

・2003会計年度の高等教育支出は全支出の13.3%ほどで、全米平均の10.8%より高い

・一般会計予算に占める高等教育予算は1994-95の17.1%から、2003-04の15.8%に低下した